さて今回が最後です。

最初に安易につけたタイトルが導いてくれたのか足枷になったかは???

 

前回でエレキ・ギター誕生まできました。

そこから現在まで様々なメーカーやギターが現れています。

そんな中で様々なメーカーの浮き沈み

メーカーから独立した職人さんが新たに起こしたメーカー

色々なメーカーのギターを製作している工房

開発に関わったミュージシャン

様々なことがありますがその辺を書くといつまでも終われませんので

今回はメインストリームでは無いギター達を

紹介していきたいと思います。

 

時系列は無視していきますね。

最近、増えてきているのが多弦ギター

7弦、8弦がメインでにそれ以上の多弦もあります。

Djent(ジェント)などでよく使われるようになって普及しはじめました。

最近は楽器店でも見かけることが増えてきました。

この楽器はこれからも様々な場面で使われていくと思います。

 

Jazz・FusionギタリストのPat Methenyは音楽的な革新と共に

楽器面でも様々な挑戦を行ってきました。

シンセ・ギター

パット・メセニーとの関係は無いですがシンセギターはRolandが様々な製品を作り続けています。

 

Pikasso Guitarと名づけられた不思議なギター

3方向だけでなく様々な方向に弦が張られています。42弦です。

中世~バロック時代の楽器の様でもありますね。

しかし何でこんなに上手に弾けるんだろう??彼はひたすら練習の鬼なのですが……

こういったものを求める西洋的な感受性が面白いですね。

 

Michael Hedgesのこれはボディーの形状が類を見ないですね。

MCで「植村直己物語」で使ったと言っていますね。演奏は2分25秒~

マイケル・ヘッジスは1980年代~90年代に活躍したギタリストで

自身もギタリストでウィンダムヒル・レーベルのオーナーのウィリアム・アッカーマン

が惚れ込んで彼のためにギター部門を立ち上げています。

ウインダムヒルはギタリストには厳しく中々デビューさせてもらえないレーベルでもあります。

レーベルの特徴でもある透明感のあるアコースティックギター・サウンドは

現在の様々な奏者に影響を与えています。

僕が初めてマイケル・ヘッジスを聴いたときには一人で弾いているとは気がつきませんでした。

押尾コータローさんは情報が少ない時代に彼を研究して技術や発想を学んだそうです。凄いですね。

 

……書きながら色々と思い出しています。

 

ちょっとそれますがエレクトリク・シタールというものもありました。

ありましたというか今でも売っていました。

 

ギターの変化にはネックを増やす方向もあります。

「天国への階段」でおなじみのダブルネック・ギター等ですね。

それをさらに進めたトリプルネック・ギター

上から12弦、6弦、フレットレスになっています。

ギタリストはスティーブ・ヴァイ 昔は変態系とか言われていましたが

尋常じゃない演奏能力と音楽的な発想を持つ人です。

求道的な資質と同時にエンタティナーの資質を持つ方でもあります。

1つの曲の中に一体どれほどのアイデアを詰め込むのだろうといつも驚嘆させられます。

 

こういう変り種?以外にも毎年毎年デジタル技術と融合したものや

ちょっと面白い発想のギターが数多く作られています。

新しいけど古い楽器の風合い・音色を再現するというのも

革新とは言えませんが現代的なアプローチの一つですね。

 

最後はギターではありませんが自動演奏機械の現代版。

現代版といっても楽器はアナログです。

アナログだから現代的ともいえます。

Pat MethenyのOrchestrion

彼はこの楽器達とともにワールドツアーも敢行しました。

2010年には名古屋にも来ました。

この超絶真面目なやりすぎ感も西洋的かも知れませんね。

のアイデアや生み出されたものが如何に感性を刺激するか?というスタンスは

西洋アート(系)の中で情緒的なものや親切、快適さより重要視されている気がします。

 

こいったアイデアを形にしたり楽器を生み出そうとする情熱と

生まれた楽器を最大限に生かそうとするミュージシャン達

こういった事柄や関係は中世以前からも以後も現在もなにも変わっていないのだと思います。

 

こういったちょっと変わった子たちによって感性が刺激されていき

オーソドックスな楽器の中に秘められた普遍性や可能性が再発見されていくというのも

対の構造としてあると思います。

 

今回、一連の記事は何となく思いつきでタイトルを決め書き始めましたが

様々な事柄の中に対の関係を見いだしてこれました。

そんな様々な対の関係と生み出されたものの

三位一体関係が曼荼羅の様に世界を作っていってます。

 

今回の記事は色々と思い出しながら検索したり

書籍を調べたりしながら書いてきましたが実に楽しい時間でした。

読んでくださった方々ありがとうございます。

 

また記憶を頼りに書いている部分も多いですので最近の通説と違っていたり

間違いなどもあるかもしれませんがお手柔らかに宜しくお願いします。