大型の台風が近づいていますね。
教室は建物が古いので台風だけは中々安心できません。
皆様にも大きな被害がありませんように祈ってます。


さて、上達していく中で色々と覚えたり
経験していくことがあると思います。

曲やテクニックを覚えたり、理論分析を覚えたり
その理論を使って自分なりのアプローチを見つけたり。
枝葉を伸ばすように成長していく事は大切です。

と同時に魅力的な音楽は最初の一音で決まる!!!
という意識も大切です。

ただ鳴らしただけのコードがどれだけ美しいく響くか
ただ机を叩くだけでもそこに音楽が現れるか
こういった事に気がつく感受性も大切です。

枝葉を伸ばすと共にこういった事に目を向けていくと
それは根となっていきます。
その土台がしっかりすれば枝葉もよりいっそう生き生きと
していくことでしょう。

進化論の理解の正しさはさておき
非常に遠い昔、きっと手を叩いたり、枝で何かを打ち鳴らして
一目置かれたサルも居たと思います。

その頃から現在まで
お前の音なんだかすげぇからもっとやってくれ…という感じは
ずっと続いているのではないかと思います。

その上手な猿の延長上に今の音楽があると思えば
凄く単純なことが上手に出来るかということの大切さ、
その一音に魅力が宿ることが如何に力強いことなのか、
そういった音が続いたり、混ざりあうことが如何に
僕らを喜ばせ続けてくれてきたのかに思いを馳せることが出来ます。

音が出せる、曲が弾けるからさらに
それが魅力的かどうかが大切ですよね。

そういう自分に宿る音楽を生み出す力が試したくてストリートで演奏する
人達も多く居ます。

今、教室にはそういった事を理解してこられる方が沢山居ます。
それがまた楽しいですね。
僕の弾く音を楽しんでもらったり、
そういった音が出せる方法を提案し試行していく中で
理解を進めながらお互いの音の重なりを楽しんだり
しています。
ただ好きな曲を弾くからもう一歩、何歩も踏み込んだ
音楽の楽しみ方だと思います。