昨日は自分の為の練習に没頭しました。
ここ10数年?年の初めにしか練習しない曲というのがあります。
1年ぶりに弾こうとすると色々と忘れています。
そこで最初の小節から練習を開始していきます。
昨年の年始から1年を過ごした自分から出てくる発想に驚いたり
音や音楽の感触の違いに気づかされます。
それを味わうための練習で毎年忘れるための練習曲です。


心を亡くすと書いて「忘」だったり「忙」
だったり。
よく言う言い回しです。
でも時に心を亡くしてみると膠着したり
握りしめている何かから離れることが出来たりします。
忘れるのも忙しいのも悪い事だとは思いません。

心は理屈・理論を求めルールを作りそこに住み着こうとする習性があります。
心がこしらえたものからたまには離れましょう。
こしらえ物の外に広がるものがあります。

年末・年始等でレッスンがお休みの週に教室で一人で
練習したりしていると生徒さんが入ってくるときがあります。
なんか普段と違う雰囲気を感じて、
「?!!、あっ、今日レッスン休みでしたね、忘れてました!!」
なんてこともあります。
まぁ、せっかく来たのだから少し弾いていきませんか
なんてことになったりします。
それはそれで、普段より少しのんびりできる楽しい時間です。

また普段のレッスンの時に
「あっ、ノート忘れました。」
「ピック忘れました。」
なんて事もたまにあります。

家で出して練習したんだろうなと思って聞いています。
だから別に不愉快になったりはしません。
やれることはいくらでもあります。
意図的にでなく現れた状況は贈り物だと思います。
その時の展開を楽しみましょう。

ギターは身近な楽器でいつも手元に置いています。
生活の隙間時間に奏でて
興が乗ったら気分に任せて弾いていきます。
そうやって時間を忘れるのも楽しいです。

色々とやっていくと
出来なかった時期の事を忘れていきます。
出来ているのが当たり前の事が増えていきます。
忘れていくのが進んでいる事だったりします。

色々と忘れていいんだ
没頭する日々を過ごしていこう
何かを握りしめているより
ずっと進んでいける
そんなものだと思います。