毎日コロナへの注意を喚起する情報が様々なメディアをにぎわしていますね。
教室は活力と楽しさをもって活動するために警戒もしていく方針です。

日々教室で過ごす中で教室の活動でコロナのクラスター的なものが
発生したらどうしよう?なんてことが頭をよぎることはあります。
そういう時は重々しく身を切るような
解決方法がいくつも浮かんできます。
所謂、恐怖心からの派生した考えです。

そういうのを眺めて、その考えを掴んだら
ああなるのか、こうなるのかとか考えています。
毎日様々な思考が浮かびますので
それを眺めて、派生していくものを想定していると
多くの人の気持ちも理解できるようになる気がします。

人は様々な事を考えます、ですから誰しも同じようなことが
一度は頭をよぎっているのではないかと思います。
各々の差はそれの何を捕まえて握りしめるか程度の差です。
誰かによってそれを掴んだ際の例を見させてもらえるのは
ありがたいことかもしれません。
自分も含め皆が様々なバリエーションを表現してくれています。

恐怖心は他者を理解するために、警戒心は目的を遂行するために
使っていくのが便利な心の使い方かと思っています。

さてさて、何かをするときに万全な体制や
安定した状況がより良いとついつい思いたくなります。

しかし安定しているものを動かすためには
多くのエネルギーが必要です。
不安定な状況はすでに動きが生じている必然の状況という事です。

安定していながら動こうとすると動きは鈍く
不要な重みが生じます。
鈍く重いから力に頼った動きになります。

動くのが必然であれば動きは滑らかになります。
その滑らかさを邪魔する安定したり固定しようとする
力に気づいていく繊細な感覚を養っていく事が日々の積み重ねです。

動きたい方向に積極的に不安定を作れば
必然的にそちらに進んでいきます。
既に生じている動きを自在に目的に運んでいければ難はありません。
ギターやベースのピッキングの原理として大切な感覚です。
弦を押さえたり指板上に指を走らすのも同様です。

しっかり弾いたり押さえに行く前の段階に
不安定な状況を作るという動作があります。
安定して滑らかに見える動きもよく観察すると
不安定な瞬間の連続です。
現象はそのものを行為しようとせずに、それが現れるために
行為していかなくてはなりません。

速く弾く、滑らかに弾くには安定を上手に避け
崩し続けるという事が大切です。

不安定さから生じた力を内部にためずに上手く運動に転換して
対象に伝えていくときに最大の力が生じます。

今の社会状況はそれまでと比べると不安定なのかもしれません。
勿論、どのような状況かは皆それぞれ違います。
象徴的に全体的に不安定な状況としてあることを
認めるのは是としていくのは必要でしょう。
しかし、恐怖する必要はないと思います。

恐怖心や反抗心に基づく行動は不安定さから生じた力が内部に
作用している状態です。
不安定さから生じた力はそのまま対象に伝えていきましょう。

時に不安定な状況に積極的になるためには
信頼感や安全を土台に置く事が必要かもしれない。

それらすら頼りにせずに不安定さの力にゆだねていければ
より大胆になれるかもしれませんね。

分かりづらいかもしれませんがギターやベースを
上手に弾くため、音楽を奏でるための話です。
勝手に想像するに当教室に来ている皆さんの人生最大の関心ごとですね(笑)
どうぞ不安定を上手に生じさせてください。