色々とやっているうちに色々と変化していくのは
常なのですが最近、私の中で変化しているのは
ピッキングです。
かなり短く持っていたピックの持ち方が
長く持つようになっています。

言うなれば今ままではピックをペンを持つような感覚で
使っていました。
細かい動きをするには短く持ったほうが操作しやすい点が
似ています。

長く持つのは筆使いとよく似ています。
筆先から遠い軸の部分を軽く持ちさらさらと
動かしていく動作です。
以前、この方法試したことはあるのですが
ペラペラ、ぴしゃぴしゃと音に力が乗らないため却下しました。

しかし最近試してみたらピックを長く持っても音が軽く
ならずに弾けるようになっていました。
長く持つことでより伸びやかに響く音が出せるようになりました。
それは手のひらの筋肉の操作と力(重さ)の通り道が
自分の中でクリアになったことが結びついたのだと思います。

ピックの持ち方一つでも様々な要素の組み合わせで
その時の最善が変わってきます。

それには一体いくつの要素があるのでしょうか?

そういった事はそれぞれの方に必要なタイミングで
お伝えするようにしていますので書きませんが、
何にせよコツコツと観察力や音や身体の感受性を
高めていくことが大切なのは間違いありません。

常に自身の中にある感覚や思い込みが基準となって
更新されていきます。
思い込みから思いの外に気付き進むことです。

身につけてこういうもんだと思い込むことと
思いのほかに進むこと、この作業が出来ることそのものが
実は大切な技術です。

その時々の最善を選んでいくのは誰しもが行っていることです。
行為はその人の価値観そのものです。
最善とはその時々の様々な条件の
組み合わせから導き出したものに過ぎません。

私自身、数年前と比べると右手も左手も随分と使えるところが増えて
使い方も変わってきたと思います。
言うことがあれこれ変わるかもしれませんが
同時に何も変わっていない事にも気付いていただければ
幸いです。

止揚するのは仕様なのでしようがない
だから陽気に止揚しよう!!
少々駄洒落が過ぎました。