食べ物で野菜は基本的に品種改良されていて
人が育てたものを食べることが大半。
山菜は食べるまでに手間が必要だったり
量を食べない方が良かったりする。

肉類は野生は味が濃いけど固い、
大概は飼育されたものの方が食べやすい。

魚って天然そのままで最高にうまい。
人が手を加えなくても充分にうまい。

味覚って魚に最適化されているのかなぁ??
日本人だからかな??
全ての食べ物は魚を食べた時の感覚を
求めて改良されている……なんて極論を考えて遊んでみたりする。

 

何年か前の話ですがスーパーで「焼き鯖寿司」を買って食べました。
……しばらくすると全身がムズムズし出して
なんだか熱っぽい。
オォこれって世に聞く蕁麻疹?初めての体験。

時間とともに全身のほとんどが真っ赤に膨れてスゴイことに。
これって大丈夫かな〜と思いながら横になって
普段と違う体を観察してました。

でも、もう、ひたすらに全身が痒いので
ついつい搔きむしっちゃうのです。
掻きたくて掻きたくてしょうがない。
今、書いていても思い出して掻きたくなっちゃう。

しばらく我慢したり掻いたりしている時にふとこんな考えが……

「右手が左手を掻いている
左手は右手に掻かれている
今は掻いている感覚が優勢だから
今度は掻かれている感覚を優勢にしてみたら面白いかも❤」

それで集中して感覚を切り替えると
掻きたい感じで掻くのではなく
掻かれたい感じで掻かれているという
感覚の逆転が起こりました。

掻きたい感じだと搔きむしってしまうのですが
掻かれたい感じだととてもソフトに掻いてくれます。

感覚を何度も切り替えたり
掻きたいと掻かれたいのバランスが
いいポイントを探ったりして楽しんでいるうちに
蕁麻疹も治まっていって楽しい時間の終了。
この体験は中々面白い発見でした。

……演奏の難しさの一つは聴くことと弾くことのバランス
を見つけることです。
常に両方が同時に起こっています。
受動的な感覚と能動的な感覚のバランス。
弾くことに夢中になると他の音が聴こえなくなっちゃう。
聴きすぎると何だか音を置きにいって弾くのが遅くなっちゃう。

その人特有のバランスがある。
それがその人の個性でもあるし無自覚に構築した世界観でもある。
ここを変えられると世界の感触がちょっと違ってきたりする。
当然、音楽への触れ方も扱い方も変わってくる。

こんな風に自分の行動を能動的な観点、受動的な観点から観察して
優勢な感覚を入れ替えるのは新鮮な発見への一つの方法かもしれませんね。

でも、蕁麻疹の時の適切な過ごし方・対応はきっと
違うと思いますので、皆様は適切な方法で
対処してくださいね。

今日も別アングルのお話でした。