近所の中学校から吹奏楽部が練習している音が聴こえてきます。
学生がギターを背負っている姿を見ると何故か嬉しくなります。
そういった事が出来る環境が作り守られている事が嬉しいです。
この嬉しさが様々なことへの原動力の一つになっていると思います。
動力と現象が循環している情況を幸せというのかな。

―さてさて
上達のため、またはより深く味わい楽しむためにどのように
経験値を積んでいこうかというお話です。

基本的には曲を沢山弾いて音楽を沢山経験することを
お勧めします。
そもそもの目的が音楽や演奏を楽しむということですので
それは、その時々の自分の出来る範囲の中で実現し享受していく
事が良いかと思います。
沢山の音楽を様々なシチュエーションで経験し自分の中を通過させていく。
そういった行為の中で少しずつ蓄積されていき何か大切なもの
を見出していくのかなと思います。

「あっ」と何かに気づくことが出来るのには
それなりの感の良さと環境が必要なのかもしれません。
しかし僕が大切だと思うのは気づけるまで何度でも繰り返して良いことを自分に許すことです。
その機会はちゃんとあるはずです。

沢山弾いてきた中で何か自分に引っかかってくるもの
は何度も本を読み返すように弾き続けていくと良いかと思います。
弾いては忘れ弾いては忘れを繰り返していく中でそこにあるもの
に気が付いていきます。
最初から全部わかる事なんてまずはありません。
何度も何度もやっていいのです。
大事なのは自分の中に引っかかったものを自分で大切にしていく事です。

また、曲を弾いていくと弾けそうなものと簡単には手が出せないもの
があります。
どうしても苦手な運指が出てきます。
そういう時は4本指を均等に使うメカニカルなトレーニングを
積んでいくことも役立つかと思います。
例えば左手の人差し指から小指に1234と指番号をつけて
同じ指を使わずに1234や2134…4321等と弾いていきますと24通りあります。
この24通りを1から6弦までピッキングは全てダウン、ダウンアップ、imrm
等と弾いていくと指のバランスは確実に良くなっていきます。

BPM70位で全て弾いても10分とかかりませんので
毎日のウォーミングアップでやっていくと
段々と手が変わってきたり、感覚的に何か発見があるかもしれません。

メカニカルトレーニングは一気にやるより
気楽にコツコツ淡々とやるのが良いと思います。

様々な曲をある程度弾きこなせるようになたら
メカニカルなトレーニングや様々な構造のエッセンスをまとめたもの
を練習に取り入れていくといいかと思います。

音楽を構成する要素は沢山ありますので
様々に発見・経験していってください。

手っ取り早くやっちゃたら勿体ないと思います。