少し暑さも収まったと思ったら

今度は台風

中々穏やかではないですね

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え~、演奏にせよ他の事にせよ

出来る・出来ないという事も大事ですが

それ以前に知る・知らないということが

重要だと思っています

 

若いときの僕の最大の疑問はレコードやCDでたまに耳にする良い音が

本当にあるのか?ということでした

 

レコードの音と身近で聴ける音楽やギターの音が

何だか、全然違うものに聴こえるのです

レコードとかは色々加工してあるからのかな????

加工してあるのは勿論ですが、質的に全然違うのです

 

それで色々と演奏したり競演してもらったり

様々な現場にもぐりこんだりして

その音が本当にあるのか探していました

 

生身の人間から出てくる

ずっと聴いていたい音

 

ちょっと端折りますが、

ある日そんな音を聴く事ができたのです

凄く嬉しかった記憶があります

同時にぞ~っとした覚えもあります

 

その音を知ったからには ……

……高~いビルの上にバスケットのゴールがついていて

地上に居る僕はそこに向かって毎日ひたすらにシュートの練習をする

それがこれから僕がやること!

っていうのがその時に見えた比喩的映像

 

その一瞬後に頭に浮かんだのは

エレベーターで屋上にあがって

そこからシュートすれば簡単!っていう思考

 

選択したのは地上からのシュート練習

 

そういう音があると知ったので

躊躇無く向かっていけました

 

レッスンでよくやる力の遊び

柔らかな力で浮かせたり、持ち上げたり、押さえたりは

そういった「シュート練習」の中で見つけてきたことです

 

そういう力があるってことを体験すれば

それについて考えていくことができますよね

そして実際の交流の中で肌で吸収して

学んでいただけることだと思います

今、何人かの人達は少しそういった事積み重ねていくうちに

理解し実践出来るようになってくれてきています

 

僕は一つの音の体験を留めることによってそこに行きました

音は力が変換されたものです

 

知ることは大切です

知らなければ、その知らない中で工夫をしてしまいます

知ることによって自分の知らない領域に向かって理解を進めることが出来ます

少しわかりづらいかも知れませんがこの表現でいいと思います

大切な事なので書き残しておきますね

 

そして今そういう事も共有できる人々、場所があることがとても嬉しいです

また僕自身、最初から出来たわけではないので通った道として見られる事も

良かったと思っています

 

こういったことは教室の役割や出来ることの一つです

今後とも宜しくお願いいたします