今日はいい天気でした。
レッスンの空き時間に少し教室を閉めてお出かけ。
たまにイレギュラーなことをするとリフレッシュしますね。
自分の中で禁止して、それを破る面白さ。
こういうのも楽しい一人遊びです。

さてさて、やはり日々レッスンをやっていて
音楽や楽器の上達について様々な会話がされているのですが。
その中で面白い発言に出会うことがあります。

ライブをやった学生……
お客さんは喜んでくれたし間違えたりはしていないけど、
するっと演奏が終わってしまって自分では実感もなくてよくわからない。

教室で弾いている生徒……
私)ある程度、ちゃんと弾けているけどどう感じてる?
生徒)ちゃんと弾けている感じはあるけど頭の中で感じている
感覚とズレているのが気持ち悪い。

少し複雑なフレーズを繰り返し弾いている生徒……
先生!!今、弾けていますか??

……みんな大丈夫です。
出来ているから出来てます。
とりあえずOKですよ。

出来ている!!ていう感じは”こう”っていうものが
あると思っているのだと思うが
それはそういう期待があるだけで
実際にできているというのは”そう”ではなかったりします。

それはあくまで未達な状態での推測。

もちろん常に道は半ばともいえるので
出来ているということは何ぞや?ということもあるのですが。

頭に手がついていかないこともあれば
手に頭がついていかないこともあります。

弾くことと聴くこと判断することが全部同時にやってくるのが
音楽の難しいところですね。

頭に手が勝るというのは弾きこまないとそうはなりませんので
いい事だと思います。

いずれ感覚が一致する体験を得られると思います。
そうなったときに出来ているということが初めてわかります。

そして、その精度が上がるごとにまだ少しの誤差があったことに気が付きます、
まだまだ進める可能性があることに気が付いていきます。
新たな音に触れた時に初めて出来ていないがわかるようになります。
それは自分の想定の外の世界を生きているということです。
発見の喜びがあります。

出来ない時期、
出来ている時期

言い換えれば
出来たらうれしい時期(出来るように目指す時期)
出来ていないことが分かってうれしい時期(まだある可能性を楽しむ時期)
があるのです。

だからずっと楽しんでいられます。