若いころ何とか音楽を掴もうと思った。
自分の固い身体から音楽が出てこないかと
躍起になっていた。
口の固まったチューブからボンドを押し出そうとするように
無理やり自分を使っていた。
無理に押して関係ないところから漏れた中身を使って
まぁ結果オーライかというような様。
頑張っているのは勿論だが役に立っているのか
あちこち汚して迷惑をかけているのか???
あまりスムースではなかった気がする。

良く分かっていないけど出来ない気がしないから行う。
それは正しい感覚だと思う。
出来る能力はある、それを機能させる道が出来ていないだけだから。
なら機能させないとねと自分を進めていく。

口の固まったボンド。
そのままじゃ勿体ない。
中身はまだ使える。

途中を切って出すのも不正解。
その場限りで使い続けられなくなっちゃう。

少しずつほぐして通り道を作るしか方法はない。
その様にできている。出来ているように使う。

出そうとするから固まっていることに気が付く。
それは良かった。
そこから始まる。始まれる。

固さに気づいて、押しながら緩やかに探ったり、ぐりぐりいじってみたり、
つついたり、温めたり何でも試してほぐしていく。
何度もやっていると少し通り道が出来る。
段々と通りが良くなってボンドが使える、役に立つ。
綺麗に使える様にできていた。

そこまで頑張れ。
固まっているのは同じボンドだ。