楽器を選ぶ基準だったり何かを決定する要因で大事にしたいのが

心地よさよりもう一歩踏み込んで身体のあちこちが喜ぶ感じ。

 

特に楽器はそうかもしれない。

良い楽器を触るとまず身体がポカポカして

喜びだします。

そして色々な触れ方をしてその楽器の反応、製作者の身体性を楽しみます。

アコースティックギターの様にそれだけで完結している楽器でも

様々な音が出ます。

なかなかちょっと弾いただけでは分かりきることは出来ません。

 

だから今の自分の身体が喜ぶ感じを大切にします。

身体感覚も大事にしていけば様々なことを拾い上げて伝えてくれます。

段々と以前は分からなかったことが分かるようになっていくのも

楽しいことです。

最初はチープな喜びかもしれません、でも大切にしていくと

色々と分かってきます。

 

スペック表記の様に数値化できることは素晴らしいことですが

それよりも高度な情報処理能力を自分が持っていることを

忘れてしまっては勿体ない気がします。

 

言葉や数値化はあとからやってくるものです。

便利ですが頼りすぎるとそれ故にこぼれていくものが沢山あります。

 

ポカポカしてこない道具でもそれなりに扱うことは出来ますので

そうでなくては駄目ということではありません事は付け加えておきます。

 

楽器との関わり共演者等の他者との関わりも同じことです。

まずは身近なものとコネクトする感覚を養いましょう。

そうすると段々と様々なものと結びついているか否かが分かるようになります。

様々な疑問と向き合うことによって知性が磨かれるように

様々な感触を味わっていくことによって五感は磨かれていきます。

喜びや嫌な感じ、本能が避けたがる感じ皆大切です。

 

言葉は便利ですが一番最後です。

何かが言葉になる瞬間、音になる瞬間を発見していきましょう。

何かがあるかどうかは話さなくても分かるものです。

何かを育てていきましょう。