最近更新頻度が下がっているので似た内容のを2つまとめて。

若い頃よく音楽で遊んでいたお店がありました。
今はもうありません。
そこのマスターは今は料理を出すお店をされています。
少し前に、そこにいってきました。
相変わらず料理が旨い。
他にお客さんもいなかったので昔話や近況、
前のお店の常連達の近況を聞かせていただきました。
そんな中でマスターが
「お前は自分の居場所を作ったんだな」のようなことを言ってくださいました。
ある時期までは真剣に音楽が出来たその場所は
若い頃の僕にとっての居場所であり原風景になっている気がします。
何にせよ今まで色々な人に居場所を作ってもらっていたんだなと思います。

今は教室で大半を過ごしていて日々来られている方たちと過ごしています。
みんなの居場所を作れているのかなと考えてみましたが
やはり皆に居場所を作ってもらっているのだと思います。

それでいいと思います。

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教室に通っている若い方が自分のバンドのことについて
色々話をしてくれる。それなりに音楽的な力のある方。

最近立ち上げたバンドの
選曲の合わなさや練習して来ないメンバー、
すぐに本題と違うことを提案してくるメンバー
等など様々なことを語ってくる。
その話を楽しく聞けるのは同時に伝わってくるのはメンバーへの
能力や人格を認めそういった行動を面白がっている感覚があるから。

多分、僕が若いときだったら練習が出来ていなかったり
物事が見えていないメンバーにもっと怒っていたり
入れ替えも辞さない態度でいたのかもしれない。
その頃は一種の殺伐さを真剣さと捉えていたのかもしれない。
自分の利に聡かっただけかもしれない。
それ故にもった突破力もあったとは思う。

今はそうでないかもしれないが未だにそうかもしれない。
どちらにせよその時々のあり様で日々を積み重ねている。

その若い方がその頃の僕と同じような状況で違う振る舞いを
しているのが嬉しい。
勿論この先どうなるかは分からない。
等しくその時々大変な事もあるだろうし実を結ぶ事もしぼむこともあると思う。
その方がちゃんと自分の道を歩んでいるのは間違いない。
その人がその人であることが嬉しい。

本人は知らずとも功利的なものとは違う物差しを選び
生きていることには多くの素晴らしさがある。
こういう風に書く僕はやはり功利的かもしれない。
なんにせよ僕もまた許されているうちの一人なんだと思う。