ブログを書いている今は12月12日深夜
正しくは13日だけど

ギターは持っているだけじゃ上達しない
だから毎日弾くんだよ~1、2、1、2……

と書き出したいので12月12日の更新。

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少し雑談してから
僕が弾いてみる
それを聴いて弾いて返してくれる。

そんな感じで子供たちのレッスンが始まる事も多い。

何度も交互に弾いているうちに
段々と静かな熱量とギターの音があるだけの空間になっていく。

僕の目の前でうつむいて弾いている。
一生懸命、手を動かしている。

ギターのボディーに雫が垂れる。
でもギターの音は止まらない。

大粒の涙をこぼしながらも
手は止まらずに弾き続けている。

僕はそれを見ていて、聴いていて
たまに、こんな感じだよを弾く。

言葉で励まされることは望ずに

知っている正解、
大粒の涙の原因へ向かう。
波に逆らって泳ぐように
ギターを弾き続けている。

レッスンが終わってギターをケースにしまうときに
壁を向いて一緒に涙もぬぐってる。

外で待っているお母さんやお父さんの元に
帰るときにはそんな様をすっかり消し去って
どうってことのない顔をして戻っていく。

「さようなら」とか「ありがとうございました」とかを
出口に放って帰っていく。


翌週、またギターを抱えてきて
椅子に座って準備して待っていてくれる。
僕が先に弾いて、それから弾いて聴かせてくれる。
どうってことの無い顔をして、
椅子の上からこぼれそうになって、
弾いてくれる。
今日の自分を見せてくれる。

弾き終わったら、
「少し固くなった」と指を差し出して見せてくれる。

みんな自分を楽しんでいる。

大人も同じく
理屈の壁の向こうで戦っている。
自分で自分を更新している、発見している。
ちょとずつ、ちょっとずつ。
大きな大きなちょっとずつ。